先日の着ぐるみのお仕事で面白いデータが得られたので、メモしておきます。

【着ぐるみ(頭からすっぽり被る昔ながらのタイプ)の 着たとき→脱ぐとき の温度変化(℃)】
  • 中の人の額:35.1→37.3(+2.2)
  • 中の人の脇:34.3→36.6(+2.3)
  • 着ぐるみの内部表面:24.6→35.4(+10.8)
  • 着ぐるみの中の気温:欠測→35.4
  • 着ぐるみの中の相対湿度(参考値):欠測→100%

ちなみに、着ていた時間は45分。
当然ながらお仕事がメインで、温度測定はお遊びですので
上記の測定値は相当の誤差を含んでいると考えてください。

さて、詳しく見ていきます。
体感温度といえば、ミスナール(missenard)の計算式が思い浮かびます。
(体感温度)=(気温)-(1/2.3)(気温-10)(0.8-(相対湿度/100))
オリジナルのミスナール計算式と違いますが、日本語の資料のほとんどが
この式を採用しているようなので、とりあえずこの式を信じてみます。

着ぐるみの中の気温・湿度を体感温度に換算すると、37.6℃
ですが、私の感覚としてはもっと高温に感じます。

そこで、顔付近の体温37.3℃で換算すると、39.7℃
(額が37.3℃なら、皮膚表面付近の空気温度も同じだろうと考えました。ちなみに、湿度は100% 。)
うーん、こんなものでしょうか?(-_-;)

参考までに、サウナ(気温95℃・湿度10%)の体感温度は、69℃になります。
そもそも、ミスナール計算式、
気温が10℃のとき、湿度に関係なく体感温度は10℃、
湿度が80%のとき、絶対的に "気温=体感温度" となりますので、
そもそもミスナール計算式自体が怪しい・・・という、ね。
あくまで目安程度でしょう。

私の感覚だと、体感温度60℃ってとこかな。
シャツがこんなになるんですもん。
(汚いモノをお見せしてすみません。)
写真 2016-07-23 12 50 35.jpg
違う観点から考えてみます。
湿度が100%ということは、汗をかいても蒸発せずポタポタと落ちていくだけ、
さらに呼気・皮膚から排出される水蒸気も肌表面で結露してしまうことになります。
(着ぐるみの中の気温よりも、中の人の体温のほうが若干高いため。)
よく「汗だく」といいますが、実際は汗と結露した水の混合のようです。

ここまで読んでくださっている方っているのでしょうか?(~_~;)
頭がイタイ?もう少しお付き合いください。

続いて、エネルギーの観点から。
AppleWatchのデータによると、着ていた45分間に消費したエネルギーは70kcal。
45分間の私の基礎代謝は45kcal。
なので、着ぐるみの中で私が生産したエネルギーは、ざっくり110kcal

ものすごく物理学的になってくるので、計算結果だけ記載しますと・・・、
着ぐるみの中の空気の温度上昇に使用したエネルギー:たぶん2kcalくらい
着ぐるみを着て動きまわったときの純粋力学エネルギー:少なくとも3kcal
中の人の体温を2.3℃上昇させるために必要なエネルギー:ざっくり100kcal
・・・ほとんど体温上昇のために使われているようです。

つまり、ここまでの私の主張をまとめると、
  1. 着ぐるみを着ると、たった45分で体温が2℃くらい上がるから気をつけて!
  2. 実は着ぐるみよりも、中の人の体温のほうが高温
  3. それはつまり「着ぐるみが暑い」のではなくて「中の人が熱い」ということ。
  4. うがった見方をすれば、着ぐるみの素材や着ぐるみの中の空気が断熱材の働きをして、「中の人」という熱源の熱を外に伝えにくい構造になっている。
  5. そんなわけで、中の人はうまく排熱できず、自分が生産したエネルギーを自分の体温上昇に使っているという皮肉
  6. 湿度と温度差から言って、中の人の汗には結露した水も相当量含まれている・・・はず。

1時間くらいでさくっと計算したので、計算間違いが・・・きっとあります。
(算数が苦手ナンデス・・・。)
自分が生産したエネルギーのほとんどを体温上昇に使っている・・・、
自分で自分の首を絞めているようなモノですね。着ぐるみってステキ。(^^)